アラキドン酸は乳児用調整乳に配合されていますが、その意味はなんでしょうか。
アラキドン酸の本来の効果は、脳の成長を促すという極めて重要な作用を受け持っています。
乳児期には、全身の急激な成長が見られます。
この初めの成長があることによって、これから生活していく中で、必要なことを自分で、もしくは周りから学んで実行していくことで、生き方を自ら確立していくことになります。
この自分の考えを作っていくのが脳なので、ここの成長が遅れると日常生活に支障が出てしまうのです。
マウスでの研究によると、アラキドン酸の量を調節していき成長過程を観察したところ、少ない量のアラキドン酸のマウスは成長に遅れが見られたそうです。
実際、アラキドン酸には奇形を生み出さない効果も期待されています。
母乳にはアラキドン酸が含まれていて、それが最近重要な成分だと思われるようになってきていることで、最近は乳児用調整乳の成分表を参考に含有量を見極め、積極的な摂取を指導している国も見受けられます。
さらに、体の中では熱などの炎症により体の不調を知らせてくれたり、血液凝固を調節したりするという生きていく上でも必要な物質です。
以上より、生まれてから一生をかけてかかわりの深い物質であることは間違いないことなのです。