生まれてからの胎児や乳幼児の生活はミルクを飲んで寝ての繰り返しです。
ひたすら寝ているのですがその間には体では様々なことが行われています。
おそらく人生の中では一番成長する時期です。
特に顕著なのは脳です。
人間の脳は実はほぼ90%、3歳になるまでには完成しています。
それからは私たちがどういう生活をするかでヒトの脳が個性豊かになっていくのです。
脳は行動するまでのプロセス・記憶・欲求・感情・ホルモン・体のつくりなど、体の司令塔でもある器官です。
このできたてほやほやの脳は、あらゆることを覚え、今もこうして字が読めるようになったり、勉強して理解したことを利用したりすることができるのです。
脳を作るためには神経細胞が作られる必要性があるので、ここで使われるのがアラキドン酸です。
しかし、アラキドン酸は肉のレバーや魚によく含まれていますが、いかにせよ乳幼児です。
固形物はまだ食べることができません。
しかし、母乳や粉ミルクにはアラキドン酸が含まれており、ここから栄養分を吸収して脳を作っているのです。
最近では乳幼児用調整乳でアラキドン酸の量を強化している商品もあるようです。
脳を鍛えるのは今でもできることですが、脳を作るのはこの胎児や乳幼児期にほぼ終えているのです。
脳が初めに成長しなければならないのは、脳が身長を伸ばす指令を出したりするからです。
はじめに作られている理由もおおよそ想像できます。